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中国で学生を「ネット警察」に雇用 過去2年で50万件「不法情報」を削除

2016年02月14日

【新唐人2016年2月14日付ニュース】

 

国際ジャーナリスト連盟は、北京市公安局が学生の「ネット警察」を募集して、ネット上のいわゆる「不法情報」を監視していると報告しました。

 

報告によると、中国では3000人を超える若者が「ネット警察ボランティア」に参加し、過去2年の間に「不法情報」を発信したネットユーザー8400人を警告し、50万件以上のメッセージを削除、9000個のユーザーIDを封鎖したとされています。

 

湖北省 ネットユーザー 徐さん

「共産党が迫害する人はますます多くなり。国民は安全感をなくしています。学生を利用して民衆を監視し、安定を維持するための一種の外部組織のようなものでしょう。文化大革命のように民衆が互いに通報し、監視し、戦い合わせるのです。ボランティアと言っても、お金をもらっているんでしょう」

 

共産党機関紙「新華網」は、「ネット警察ボランティア」の8割は高学歴の80~90年代生まれで、北京からの若者が最も多く、21%を占めると報道しています。

 

北京市民 宋さん

「一般的なネット上での発言を通報するこのような行為は、とても下劣で卑しいです。これらのネット監視者やネット警察、 政府に雇用された学生たちは、将来に歴史の汚点を残すことになり、代価を払うことになるでしょう」

 

河北省人権活動家 郭起真さん

「中国には多くの問題が存在しています。政府はそれを隠そうとしたり、人為的にその声を消そうとしたりしていますが無用です。なぜなら共産党が犯した悪行は隠すことはできないからです」

 

中国当局はこれらの「ネット警察ボランティア」は、過去にあった「朝陽(ちょうよう)民衆」、「西城(さいじょう)おばさん」などと呼ばれる民衆組織のように「最高の民衆組織」と賞賛していますが、中国民衆は、「密告者」、「現代スパイ」と揶揄しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。  

                                            

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/12/a1252423.html(中国語)

(翻訳/吉田 ナレーター/大口 映像編集/李)

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